こんにちは。ワード社のブログ担当、ヤッチです。
今日はホームページの検索順位対策(SEO対策)に関する知見を紹介したいと思います。
通常、SEO対策は「ホームページに対するGoogleの評価(検索順位)をあげる施策」という文脈で語られることが多いと思います。
何らかの施策を施してホームページ全体(ドメイン含む)の評価を高めれば、掲載コンテンツの関連キーワードでどのような検索をかけても、検索結果の上位に表示されるようになるのではないか、といった具合にです。
しかし、これはある意味では当たっていますが、ある意味では間違っています。
Googleがホームページ全体を評価する際、とりわけドメインの強さが重要でると言われています。それは組織の権威性(官公庁や医療施設、大企業等が高い)であったり、ドメインの保持期間の長さであったり、外部サイトからの自然な被リンクの数であったりで、実は、すぐに運営者がどうにかできるものではありません。
また、テクニカルな施策でホームページの順位を上げられるという論調もありますが、表示スピードの速さや読みやすいレイアウト、スマホ最適化などが最低限の水準を上回って入れば、もはやコンテンツの質以外は関係なくなってきていると見てよいでしょう。
つまり現在の検索順位の上位獲得競争においては、元々Googleの評価が高く、先行している競合サイトに対して「魔法のようなSEO対策」で勝てるような仕組みになっていないのです。
後発の中小企業がSEO対策を実施する場合、サイト全体の評価を上げるというよりも、まずはページごとの評価を上げ、その合計値としてホームページ全体の流入を上げるのが近道だと私たちは考えます。
では、「ページごとの評価の合計値を上げる」とはどういうことなのでしょう。
それは、記事単位で専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、そして信頼性(Trustworthiness)を高め、さらに、検索してやってくるユーザーの意図に合致したページを複数作っていくということですね。
※2022年12月、ここに経験(Experience)が加えられました。これらをまとめてE-E-A-Tと呼びます
上記E-E-A-Tを満たしたうえで、ユーザーの疑問や悩みに応えるページをたくさん作っていれば、ページ単位においてはGoogleの評価が上がり、それが積み重なって全体の流入が増えるというイメージです。
これにはブログが非常に適しています。
検索意図に合致した記事を制作するには「どのようなユーザー」が、「何を知りたいか」を考え、「検索するであろうキーワード」を文章に織り込み、「回答を分かりやすく提示する」ことが大切です。
さらに、「検索するであろうキーワード」と掛け合わせる共起語を何にするかでもアクセス数が変わってきます。
この共起語とは、目的のキーワードとともに頻繁に検索される関連キーワードのことです。
例えば「洗濯機」というキーワードであれば「最新機種」「安い」「一人暮らし」などが挙げられます。
この共起語についてはひとつに絞るのではなく、自然な文章でたくさん織り込んでいくことが肝要です。
その方が検索でヒットする回数が増えるからなんですね。
一番の理想は、狙ったキーワードと様々な共起語のセットで検索順位の上位を獲得することだと覚えておいてください。
成功すれば、ひとつのキーワードに絞った場合と比べて何倍もの流入が見込めます。
SEO対策に関しては何か魔法のような施策があって、ホームページの検索順位を自然に上げてくれるものだという勘違いがあるようですが、現実的には非常に地道な執筆作業の連続しかないというのが私たちの結論です。
一般の方々にとっては面倒なことのように捉えられるかもしれませんが、考え方を変えれば技術的なスキルが無かったとしても、日本語で文章を書くことができるのであれば、誰でも行える施策と考えることもできるのではないでしょうか。
書く時間さえ取ることができれば無料でできる施策なのもポイントですね。
さて、長々と書きましたが、今回はここまでです。また次回をお楽しみに。