こんにちは。宇宙メガネです。
今日も二日酔いです。
晩酌をほぼしなくなったので、たまに飲みに行くと飲酒量がふえてきたような気がします。いつもどおり事務所で寝て、二日酔いが冷めるまでの間にブログを書くことにしました。
さて、今回は先日の山口取材で訪れた功山寺です。
高杉晋作が諸隊の一部をひきいて、たった80名で挙兵をした有名な古刹です。僕は司馬遼太郎が好きで「世に棲む日々」にも出てくるこの場所に行きたくてしようがありませんでした。
重厚な総門を抜けると中には巨大なクスノキが群生しており、その向こうに威厳にみちあふれた山門が見えます。さながら幕末にタイムスリップしたような景観で、この中を維新志士が駆け抜けたのだと思うと身震いしてしまいます。
山門をくぐると奥には国宝の仏殿があり、右手には(京から落ちてきた)五卿が停泊していたとされる書院があります。この書院において高杉晋作が五卿に挨拶をし、すぐさま挙兵をおこないました。
長州藩はその内紛がきっかけで、倒幕への道を突き進みます。いわば維新回天はこの古刹からはじまったといっても過言ではありません。
五卿の間(ケータイ撮影なので粗いです)。
中には、坂本龍馬や桂小五郎の書簡もありました。龍馬の文字はとても力強くかつ踊るように流れています。彼の性格が少しだけ分かるような気がします。(逆に桂小五郎の文字は非常に繊細です)
功山寺にはこのほか、歴代長府毛利藩主の墓があったり、三好慎蔵や大内義長の墓もあります。いや、本当にすごい場所ですね。
萩にいけばもっと歴史深いところがあるのだろうけれども、この功山寺はそれらにも引けとらないのではないでしょうか。
「生とは天の我を労するにあり、死とは天の乃ち我を安んずるにあり」
高杉晋作が言ったとされるこの言葉、つらい事があった時はいつも思い出します。