みなさん、こんにちは。宇宙メガネです。
年が明けてからもう1ヶ月が経とうとしています。本当に早いですね。新しい体験が多ければ1年は長く感じられるものらしいのですが、日常に慣れてしまうと逆に早く感じてしまうようです。
「いけない、いけない」と思いつつ、最近は新しい挑戦をすることを怠っています。だって新しいことを始めるのって勇気が必要ですよね。今日はそんなお話です。
新しいことを始める時の緊張感や恐怖は、子どもの時の「プールの顔つけ」に似ています。後から考えると大した事ではないし、一度顔をつけてしまうと何度でもできるようになります。ただ、大人になって状況は変わっても、人間は初めてを嫌うという弱い気持ちを持ったままなんですね。
例えば、春が来て新社会人になることに不安を覚えている学生さんも多いでしょう。私も社会人としての初出社日は緊張と恐怖で震えながら会社にいきました。「失敗したらどうしよう、自分に能力が無かったらどうしよう……」、大抵はこんなことを考えますよね。
でもですよ。普通の状況であれば何十年もその会社に務める可能性があるんです。その何十年のうちの初日の失敗(ここでは1年目でも2年目でもいいです)を誰が覚えているのでしょうか。どんな失敗をしたとしても、そんなこと周囲はすぐに忘れてしまいます。ましてや何年も何十年も覚えている人なんて絶対にいません。
要は“今”という点ではなく、もっと長い目で自分の立ち位置を考えると、少しは気持ちが和らぐことがあると思うんですよね。
もうひとつ。新しいことをする時は、何でも最初が一番つらいんです。最初は誰かに教えてもらわないといけない。または自分で調べる必要がありますよね。そこには自分で考えて行動する“自由”がない。人間は自由の無い環境が一番苦しいものです。少しずつ知識を得ていけば、動ける範囲や考え方も広がって自由になれます。このことを知っておくかどうかでも少しは気分が違います。
それでも、どうしても新しいことに踏ん切りがつかない場合。そんな時は目の前にある問題をなるべく可視化するとよいと思います。私はこんな感じでも、一応経営をやっています。問題なんて雨のように降ってきます。そんな時は「数字に置き換えてみる」「不安や悩みを書き出してみる」ようにしています。
例えば何らかの理由があって大きな損失が出てしまった場合、その損失の大きさを正確に把握していないと不安や恐怖は増大します。損失額だけではなく、周りの事象のできるだけを数字に置き換えてみて、真の損失額はいくらか、どの程度会社に影響があるかを把握できれば、その不安の半分は消えて無くなります。
また不安や悩みを書き出すことで、何に不安を感じているのか、その原因は何なのかを自分で把握できます。すぐに解決可能なのか、少し時間がかかるのか、解決策はあるのか、仕方の無いことなのかを把握できただけでも悩みは和らぎます。
要するに“不安”や“恐怖”の正体は、「何が起こるのか分からない」ことなのだと思います。暗い夜道を懐中電灯も持たずに歩くと怖いですよね。それと同じことが人生の中では頻繁に起こります。
そして最後に、「何か悪いこと」が起きても、それが100%自分にとって悪いことなんて無い、ということを知っておくことです。挫折があっても、その挫折から気づくことや新しい出会いもあるはずです。どうにもならない状況で逆に腹が据わるということもあります。経験にもなります。
(余談ですが、親が獲得したストレスへの耐性が子どもに遺伝するという論文が発表されたらしいですよ。しかも何代にも渡って蓄積される可能性があるのだとか。ストレスや恐怖の中で戦ってきた我々の歴史が、子ども達にもしっかり伝わっていると信じたいですね)
さて、今回は長くなってしまいましたが、何か意図があるわけではありません。なんとなく新しいことを始める人を応援したい気持ちになったのと、自分もそろそろ太っている場合ではないな(笑)と思ったからです。
前にも書きましたが、最近は旭川周辺を歩くことが増えています。そこに植えられている梅の花は、周囲のどの花よりも早く咲いて春の訪れを知らせてくれます。そして最初に咲く花だからこそ、我々もその梅に感動するのだと思うんです。
さぁ、今年は何か新しいことが始められる良い一年にしたいですね。
ではでは。