こんにちは。宇宙メガネです。
早いですねぇ、もう12月。
気がつけば、今年も残すところ後1ヵ月となりました。
さて、今回は一年の振り返りと、ちょうど求人広告などを出しているので、自分たちの会社のことについて少し紹介してみようと思います。ざっくり当社の業界内における立ち位置についてですね。
私が会社を登記したのが2010年の5月。本格稼働させたのがその秋の11月ごろだったと記憶しています。そのころはまだリーマンショックの余波が残る時期で、業界問わずどこも大不況でした。
にもかかわらず根拠のない自信と勢いだけで会社を興し、そのまま突っ走って今日にいたりました。当然、山あり谷ありだったわけですが、それでも創業当初、実は「10年で100人を超える会社をつくる」なんて息巻いていたんですね。
そして、その10年後が近づいている現在、なんと目標の10分の1に満たない状況です、アチャー。現状だけを見れば、(もうちょっと上手くやれたんじゃないかぁ)と思う気持ちが無いわけではありません。
それでも努力していれば、自分の意思とは別の方向に結果が延びていくことがあります。
逆に、当社は小さいながらも、少し変わった会社になってきました。
詳細な数字は控えますが、売上に対するレギュラー比率は7割近くまで達し、小資本ながらストックビジネスが実現できています。もちろん、リピーターのお客様がほとんどです。
さらに変わっているのは、県外に拠点を構える取引先数が全体の4割ほどとなっており、この県外顧客からの売り上げ比率は直近で6割を優に超えます。上場企業や従業員数1000人以上の大企業が多く含まれるというのも特筆すべき点でしょう。代理店様からの経由もふくめるとさらにその数は増えます。
小さいながら実績を持って営業にいくと「この仕事を御社がやっているのですか」と驚かれることも増えてきました。幸運な状況、地方ではちょっと珍しいかもしれません。
では、なぜこのようになってきたのでしょう。
イケイケで始めた会社を展開していくうちに「おや、どうやら自分たちは競争に弱いぞ」と気づいたことが最初です。編集やライティングという地味な仕事を起点にしているので、一発勝負に弱い。と、いうか仕事が分かりづらい。。。
今では、当社は制作会社にも関わらずコンペには一切出なくなりました。もうずいぶん出ていません。まぁ、負けるからですね笑。
接近戦(競争)に弱いがために、そこを避けて“変わったこと”を続けてきた結果、我々を真に必要としてくれるお客様が遠方からでも声をかけてくださる状況になってきました。
加えて、近距離のお客様でも我々を懇意にしてくださる会社様も安定していらっしゃいます。今であればリーマンショック級の不況が来ても、創業当初のような大苦労はないかもしれません(まぁ、ここだけはなってみないと分かりませんけどね)。
振り返ってみると、どうやら会社を大きくすることを夢見たのは頭だけで、実際は会社を安定させることを最優先にして動いてきたようなところがあります。期待と得意の方向が違っていたわけですね。
世の中には早くて安くてうまい店がたくさんあります。 自分たちも期待に応えてそのようになれれば良いのかもしれませんが、残念ながら途中で向いていないことに気づいてしまうことがあります。 むしろ、そんなことの方が多いかもしれません。
ただ、そこで腐ってはいけないのです。早くて安くてうまい店は意外にも後から後から次々と出てきます。それでも進むということは、本当の意味で競争に強くなければ残っていけない状況ともいえるのです。そのことに自信がないなら、早目に独自の道を進むことも良い手段ではないでしょうか。
(もちろん、どういう状況でもその場に安住せず、前に歩いていかないといけませんけどね。会社って現状維持することも結構難しいことですので)
さて、今回は求人を出していることもあって、会社の立ち位置のようなことを書いてみました。まぁ、現状は思わぬ方向に進んでいますが、まんざら悪くもなく、楽しくやっているというところです。
来年もこの変わった地味な方向性を伸ばして、ここから10年後に100人でも目指しましょうかね(まだ、あきらめたとは言ってない)。ではでは。