こんにちは。
岡山のホームページ制作会社 ワード社のブログ担当 ヤッチです
ホームページを運営している人なら誰でも、担当ページが検索結果のどのあたりに表示されているか気になると思います。
しかし、ホームページの表示速度がその検索結果にどれほど影響を与えているのかを具体的に理解している人は少ないかもしれません。
この記事では、そのようなホームページの表示速度と検索順位の関係性について詳しく解説していきます。
そもそも「ウェブサイトの速度」とは何を意味するのでしょうか。
これは、ユーザーがウェブサイトにアクセスしたときにページがどれだけ速く表示されるかを表しています。
つまり、ユーザーがURLをクリックしてから、ページが完全にロードされるまでの時間のことですね。
Googleは「ホームページの表示スピードを検索ランキングの要素に使用している」と公表しています。
https://developers.google.com/search/blog/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search?hl=ja
そういったことから、Googleの検索結果で上位表示を目指すのであれば、表示速度も考慮しなくてはいけません。
では、なぜGoogleはホームページの表示速度を重視しているのでしょう。
1. ユーザーエクスペリエンス(UX)の観点から
皆さんも経験のあることだとは思いますが、ページのロード時間が長いホームページは、ユーザーが“しびれ”を切らしてしまい、離脱する原因となります。
逆に、ユーザーが情報をすぐに得られるページだと、サイトに対する満足度が上がり、結果としてサイト滞在時間が長くなる可能性があります。
また、ユーザーがストレス無く閲覧できれば、サイトを離れずに複数のページを訪れる確率も高くなるでしょう。
そういったことから、ユーザーファーストを掲げるGoogleの検索エンジンが、ホームページの品質を評価する際の重要なポイントとして速度を挙げているのです。
2. 検索エンジンのクローリングとインデックスの観点から
検索エンジンはウェブページをクロール(探索)し、その情報をインデックス(目次、ここでは検索結果)に追加します。
このプロセスにも、ページの速度が大きく関係しています。
ページのロード時間が長いサイトは、Googleから低品質コンテンツと判断され、結果としてインデックスされない(検索ランキングに表示されない)ページが増えてしまいます。
検索結果に表示されないという事実は、ホームページへの流入に直接的な悪影響を与えます。
では、具体的にウェブサイトの速度を向上させるためにはどうすればよいのでしょうか。
以下に、ウェブサイトの速度を向上させるための手法を紹介します。
1. 画像の圧縮
ファイルサイズの大きな画像は通常、ウェブサイトのパフォーマンスに悪影響を及ぼします。
どのような画像サイズが良いかはケースバイケースですが、Googleはページ全体(HTMLやCSSなど全要素含む)で1.6MB以内を推奨しています。
画像を複数使うのであれば、1ページあたり数百KBの画像で数枚程度ということになるでしょう。
※1.6MBは3G基準ですので、通信速度が発達した昨今では、超えたからといって必ずしもNGではありません。
ちなみに画像加工ソフトを使わなくとも、無料で圧縮できる外部サービスもあるので、利用を検討してみてください。
あらかじめ圧縮して使用することで、ページのロード速度を大幅に向上させることができます。
2. コードのクリーニング
ホームページを構成するHTML、CSS、JavaScript、その他のページ上のコードを見直すことで表示速度が変わる可能性があります。
冗長なコードをクリーニングしてリソースを最小化させるという観点で行ってください。
3.レンタルサーバーの再選定
中小企業のホームページの場合、多くはホスティングにレンタルサーバーを使用していると思います。
レンタルサーバーと一口に言っても、実は多数の業者がサービスを提供しており、サービスごとに速度の違いがあったりします。
サーバーの速さはホームページの表示速度に直結すると言われていますので、現在使用しているサーバーやプランを変えるだけでもページの検索順位が上がる可能性があります。
4. サーバーキャッシングの活用
サーバーは読み込んだページデータの一部をキャッシュとして保存することができます。
プラグインなどによりこの機能を実装することで、ユーザーがサイトを訪れたときには、ページが大幅に速くロードされます。
※お問い合わせフォームや情報入力ページなど、キャッシュを残しておきたくないページは個別に除外設定が必要です
これらのステップを実装した後、その成果を確認する方法もあります。
ページ速度のテストは、『Google PageSpeed Insights』などのツールを使うのがおすすめです。
対象URLを入力するだけで簡単に表示速度の計測ができるほか、問題点と改善策も提案してくれます。
https://pagespeed.web.dev/?hl=ja
※Google PageSpeed Insightsもスコアはあくまで一つの参考指標であり、数値が良くなったからといって、必ず検索順位で上位表示されるものではありません。スコアが悪くても他の要因で上位に挙がるケースもあります
いかがだったでしょうか。
ホームページの表示速度は、ユーザーエクスペリエンスと検索結果表示の両方に深く関連しています。
あまりにも表示が遅いホームページは離脱が多くなる、というのは経験上、皆さんも想像に難くないのではないでしょうか。
もし自身のサイトが遅いと感じる場合は、上記の手法で改善を試みるか、普段お付き合いのある制作会社様に相談してみてくださいね。